2006年12月

2006年12月31日

獅子の如き親友へ


「おつかれぃ!」
バシって握手して肩ぶつけて
「Paul最近調子どうなのよ?」ってニヤニヤしながら会話を始める
うちらが話してる時って大抵いつも笑ってるよね
んで何か大変なこととか嫌なこととか辛いこととかあると気持ちいいくらい腹割って話して
大抵話すほうは淡々としてるのに、何故か聞いてるほうが泣けてきて
「いやいやお前が泣くなよ」って言ってまた笑ってる
そんなんばっかだ
最近してなかったので近況報告を

仕事は順調にいってるよ
最近は去年に比べて大分楽しい
やっぱり初めの一年間ってのは大変なもんなんだね
今振り返ると
去年の28日の日記読み返したら、荷造りも手をつけないまま飛行機が出る数時間前まで働いていたのを思い出した
ありえないよな
ありえない会社なんだよ
まぁ泥まみれになって気合と根性でここまで踏ん張ってきた
よく辞めなかったよ
意地でも辞めてやらんって思ってたけど
結構昔の自分の日記読むと面白いよ
まさに奮闘記って感じでさ
他人が読んでも意味分からないだろうけど
自己満足だからいいんだ
日記つけてる?時々ブログ書いてるよね
もっと書けよーみんな以外に読んでるよ

そうそう、この前先輩にさ「いやぁ君が入ってきて、初めて一緒に仕事をした時はいったいどうなることかと思ったよ」って暴露された
普通にショックを受けてたら「まぁでもほら、一年たてばこうやって一人前になるんだから」なんてフォローを…
まぁ努力すれば報われるってことでここはひとつ
今年の年末はその彼が「君は休むに見合うだけの働きをしているんだから、後は気にせず休んできなさい」って送り出してくれたんだよ
「何か起こったら僕がなんとかするから」って
かっこいいよねーしびれたよ
同じセリフをいつか後輩に使おう
おかげで今年も両親と日本から離れたここで年越しを迎えられると
(ちなみに実際は仕事が飛んできて、さっき必死の思いで仕上げたんだけどね)

そういえば去年のクリスマス、カードをくれたよな
覚えてるよー
  に似合わずちょっとよれよれの字で
「獅子の心でがんばれ」と
今でも変わらず冷蔵庫の扉に張ってあるよ
へこたれそうになる度に、何度も読み返して自分のを奮い立たせてる
この心は  がくれたんだよ
誰よりも「獅子の心」を持っているのは  だ

その手の感触も息遣いも笑い声も表情も口調も身振りもどれもこれもえらいリアルで、今も携帯鳴らしたらすぐにでも話せそうな気がするよ
ちょっとはにかんだ感じで電話口にでる  が容易に想像つくよ

年が明けたら会いに行くよ
かねさかの寿司をまた弁当に包んでもらって持っていくよ
「今まで生きてきた中で一番美味い寿司だ」って喜んで食べてたあの寿司だ
どうせろくなもん食べてないだろ
この世で一番美味いから

何年経っても絶対に忘れない
忘れられない
  のお陰で俺は今ここに立ってる
この先どんなことがあっても逃げずにがんばっていくよ
俺には  がくれた獅子の心があるからね

心からの感謝と尊敬を

Paul

nao_hiko_ at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年12月23日

なんで働くんですか

「仕事が好きだから」
日経の広告に載っていた
そうだよなって

中長期的な目標はまだ明確に見えてこない
でも今、この時なんで働くのかと
それは間違いなく、この仕事が好きだし、楽しいし、これからもっと楽しくなりそうだから
それが根本
楽しくないこと・楽しくならなそうなことはしない
将来の自分のために、今の時間を犠牲にもしない
自分の時間を切り売りしてお金を買うなんてまっぴらごめんだ

やろうと思えばどんな仕事だってできる
だから僕は楽しいと感じられる仕事をし続ける


nao_hiko_ at 08:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年12月22日

超短期的視点

常に成長。この時間も勉強。明日は一回り大きな自分。
毎日毎日仕事と勉強のサイクルを凄い速さで回しまくっていた。
そしてそのバランスが崩れると、すごくやきもきしてた。

「別に今年の評価が悪いからって、どうってことはない。お前のバンカー人生は1〜2年で終わるものでもない。大切なのは最終的にどこに立っているかだ。」
という言葉にはっとさせられた。

1年目は本当に猛烈に働いてた。0からのスタートだから、成長もすごく実感できるほど早かった。
でも2年目になって、その成長スピードは流石にぐっと緩まった。
当たり前だよね。できることが増えているのだから。
だからといって焦るこたーない。無理して仕事を沢山背負いまくって自分を追い詰めることもない。
自分を見失わず、中長期的に自分が何をやりたいのか。
そのために今何をしないといけないのか。
だから明日何をするのか。
どんな本にも書いてあるような当たり前のことに改めて気づいた今日この頃でした。


nao_hiko_ at 04:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年12月20日

Soldier's high

「入隊おめでとう。君達を心から歓迎する。」

新卒兵は入隊するとまず制服一式が支給され、基本動作を仕込まれる
そして一月の後、ろくな武器も持たない内に戦場の最前線に送り出され、後方支援部隊の末端に配属される
実戦経験は全くないので、右往左往する中で毎日どつき回される

数ヶ月の後、世界中から新卒兵が集まり本国の巨大な訓練学校に入学
勉強や訓練は大変だけど、それでもまるで学生かのような和やかな時間を送る
たった数ヶ月でも戦場を体験している訓練生には、その穏やかさがまるで天国のように感じられたりもして、よく「人生の絶頂」だとか「現実離れした時間」だとか表現される

1ヵ月半後、ほぼ全員が学校を卒業し、世界各国の戦場に送り出される
そこからは後はもう所謂戦場だ
訓練と実戦はまったく違う中、支給された機関銃を片手にホフク全身で最前線を突き進む
作戦内容も、身の振り方も学校で習っただけで体で覚えていないから、よく地雷を踏んだり被弾したりして負傷する
救護班は最小限の応急手当しかできないので、傷を負いながらも歯を食いしばって前に進むしかない
少しでも身を守るために、そして効率的に戦うために、各自時間を見つけては必死に勉強し訓練を繰り返す
そうやって兎にも角にも回りの仲間に必死についていくしかない

奇麗事ばかり言えない世界
様々な謀略や策略があり、政治がある
相手に罪がないことを知りながらも引鉄を引くことを迫られることもある
仲間は目の前で負傷して倒れていくし、うんざりして戦線を離れて行くものもいる
戦局が有利な時は宴に酔うが、不利な時には味方の食い扶持を確保する為に、動けない者から除隊させられていく
何故自分がここにいるのか、何の為に戦っているのか、皆が少なからず疑問を抱えながら毎日を生きている

異常なテンションの中で、正常な感覚を維持し続けるのは想像以上に難しい
そのうち何も考えずに引鉄を引けるようになり、戦友の死にも無感覚になっていきやすい
信念を持ち、それを貫き通すのは大変なことだ
それは時に部隊に逆らい、戦い自体を否定することに繋がるから
等価交換。他の仕事では得られないような興奮や高揚感、スリル、急速な成長カーブと幾分かの危険手当の代償は小さくない

進むも自由
戻るも自由
自分は今、立つべき場所にいるだろうか
人に、親に誇れるような人間でいるだろうか
後輩の日記を読み、ふとそんなことを感じた
http://amilatte.jugem.jp/?eid=311


nao_hiko_ at 02:25|PermalinkComments(6)TrackBack(0)